捕そく効果を利用した送出レベルおよび送出スロット割当て方式

嶋本 薫  小野里 好邦  勅使河原 可海  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B1    No.12    pp.773-781
発行日: 1992/12/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 信号方式,通信プロトコル
キーワード: 
TDMA,  捕そく効果,  多元接続,  パケット無線ネットワーク,  

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あらまし: 
代表的な多元接続技術であるTDMA方式は確実な転送が可能な反面,低負荷が予想される場合は使用効率が悪く,アロハ方式に代表されるランダムアクセス方式は,低負荷時では遅延特性等が優れているが,高負荷では安定性の問題があるため適用は難しいなどの問題点がある.本論文では,送出レベルと送出スロットを各局に割り当てる方式を提案する.提案方式は,1スロットに複数局の割当てを行うことで低負荷時での遅延特性を高める.また,同一スロット内では各局に異なる送出レベルの割当てを行い,送出レベル差に起因する捕そく効果を発生させ衝突回避を行うため,高負荷時での安定性の劣化を防げる.従って本方式は,低負荷から高負荷まで適応でき,チャネル状態監視に基づく制御を必要としない優れた多元接続方式と言える.本論文では捕そく効果が期待可能な状況をさまざまにモデル化し本方式の評価を理論およびコンピュータシミュレーションにより行った.