1次元および2次元離散時間システムの群遅延特性近似法

井野 一弘  坂井 正善  浜田 望  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J75-A   No.8   pp.1347-1355
発行日: 1992/08/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
群遅延,  近似問題,  位相補償,  ディジタルフィルタ,  

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あらまし: 
群遅延ひずみの補償問題は信号の伝送および処理において重要な問題である.本論文は,拡張された方程式誤差を評価関数に用いた1次元および2次元離散時間システムの群遅延特性近似法を提案する.従来,この近似問題は多くの場合非線形問題として定式化され,いくつか逐次近似法が提案されているが,これらの手法は計算量の点で問題がある.また,群遅延近似を振幅近似に変換して線形問題として定式化した間接的手法も与えられているが,中低次数での近似結果が良好とは言えない.本論文では,まず1次元において群遅延領域で近似問題を線形問題として定式化すると共に,重み関数を付加することにより2乗誤差と類似な評価ができる簡単な手法を与えている.更に本手法を2次元における全域通過形有理関数による所望群遅延特性近似についても拡張し,例題を用いて,本手法の有効性を示している.