符号化利得可変連接符号化方式の検討

小島 年春  吉田 英夫  藤村 明憲  三宅 真  山岸 篤弘  藤野 忠  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J75-A   No.8   pp.1240-1249
発行日: 1992/08/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (情報理論の通信システムへの応用論文小特集)
専門分野: 誤り訂正符号
キーワード: 
連接符号,  畳込み符号化・ビタビ復号,  リードソロモン符号,  同期語検出,  

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あらまし: 
内部符号に畳込み符号化・ビタビ復号,外部符号にリードソロモン(RS:Reed-Solomon)符号を用いる連接符号化方式は,畳込み符号化・ビタビ復号方式を上回る高い符号化利得を実現する魅力的な方式であり,深宇宙通信からディジタル映像伝送システムに至る幅広い衛星通信の分野で注目されている.本論文では,新たに開発した符号化利得可変連接符号化方式の構成と特性について述べる.本方式は,RS符号のブロック長(および誤り訂正能力),内部符号と外部符号とを結合するインタリーブの深さ,を同一の符号器・復号器で選択可能とすることにより,符号化・復号の信号処理時間を考慮した符号化利得の選択を可能とする方式である.また,本方式ではRS符号語とインタリーブの同期のため,軟判定復調データに非線形変換を施すという新しい同期語検出法を開発し,採用した.数値計算により,本同期語検出法は硬判定同期語検出法より優れている従来の軟判定同期語検出法の特性を更に改善し得ることを確認した.本連接符号化方式の試作装置を製作し,通信衛星3号(CS-3)を介したKa帯衛星伝送実験を行い,符号化・復号の信号処理時間と符号化利得とのトレードオフの関係を定量的に明らかにした.