意味構造グラフの2次元配置法

松居 辰則  中村 直人  竹谷 誠  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J75-A   No.2   pp.390-398
発行日: 1992/02/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (電子情報通信技術と教育論文特集)
専門分野: 教授設計モデル・教育評価
キーワード: 
意味構造分析法,  意味構造グラフ,  ゾーン決定値,  有効カテゴリー数,  反応パターン,  

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あらまし: 
選択肢回答形式のアンケート調査法は,人間の行動や心理的側面を測定する代表的な方法である.先に,筆者の1人はこの方法によって得られるデータの分析法として,意味構造分析(SS分析:Semantic structure Analysis)を提案した.そして,SS分析の構造グラフをSSグラフと呼ぶが,縦軸を平均評定値などの統計量を尺度として項目を配置すると,SSグラフが階層構造となる,という知見を得ている.しかしながら,横軸の配置については論究していなかった.そこで本論文では,未解決であった問題,意味構造グラフの2次元配置法についての考察を与えている.この問題に対しては,まず順序性係数とセントロイド法による因子負荷量との関係からゾーンの概念を導入し,ゾーン決定値によって横軸を構成する方法を提案する.この方法によると,各項目間の関係だけでなく項目群としてとらえたときの意味,および項目群間の意味をも把握できることを示す.更に,各項目のもつ情報量,特に有効カテゴリー数と平均評定値との関連を考察し,この有効カテゴリー数によって横軸を構成すると評定値の散らばりの大小が明確になり,反応パターンまで含めた項目の関係の把握が可能となることをモデルと実例を通して示す.