説明による対象理解支援のための学習環境について

柏原 昭博  西川 智彦  平嶋 宗  豊田 順一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J75-A   No.2   pp.286-295
発行日: 1992/02/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (電子情報通信技術と教育論文特集)
専門分野: 人工知能応用
キーワード: 
人工知能,  知識工学,  知的CAI,  対象理解,  説明機能,  

本文: PDF(805.8KB)>>
論文を購入




あらまし: 
電気回路などの対象の理解に対する教育的支援では,対象に関する説明が有力な支援手段として用いられている.説明による教育的支援では,一つの対象に関して一般にさまざまに存在する説明を,対象に関する何を理解させるのか,すなわち支援目的に応じて使い分けることが重要である.また,単に説明を与えるだけでなく,学生の理解を誘導したり学生の質問に応答する過程で有効に説明を利用することが支援の高度化に不可欠である.本論文では,電気回路を対象領域として,このような支援の高度化を指向したITS,LEIEC/Iについて述べる.筆者らは,電気回路に対する理解誘導・質問応答において回路に関するさまざまな説明を使い分けるために,視点および対象モデルの概念を用いた対象理解の定式化による支援目的の分類,支援目的に基づく説明の整理,整理した説明を計算機上で可能とする説明機能EXSELの開発,を行った.本論文では,理解誘導・質問応答におけるEXSELの運用による説明の使い分けを中心に論じる.特に,学生の理解誘導において,回路に関するさまざまな説明を使い分けることによって,LEIEC/Iが説明による高度な教育的支援を可能にしていることを示す.