定常部に着目したセグメンテーションと連続音韻認識

畑岡 信夫  天野 明雄  矢島 俊一  市川 熹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J74-D2   No.10   pp.1352-1360
発行日: 1991/10/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 音声処理
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あらまし: 
本論文では,連続音韻認識の方式として,音声の定常部に着目した音節単位へのセグメンテーション(自己適合セグメンテーション法)と定常部の時間構造に関する知識を用いた母音認識,および母音遷移部のホルマント遷移に応じて重み付けした子音認識の3点を提案する.全体の認識システムの特徴は,調音結合に対処するために,VCV標準パターンを用いる.処理量を減らす目的で母音をまず認識し,次に母音に囲まれた子音を認識する2層構造としている.本論文では,隣接フレーム間の特徴の変化を2次元的に扱い,変化の少ない区間を音声の定常部とみなして音声をまず音節単位へセグメンテーションする方式と,無声化や鼻音化等の調音結合規則をもとに定常部の継続長と無音部との順序関係に関する知識を用いて無声化や鼻音化等の特殊母音認識を行う方式,および前後母音のコンテキストを利用するために母音遷移部のホルマント遷移の情報を距離への重み付けという形で使う子音認識方式に関して提案し,その効果に関して報告する.話者1名による評価実験結果,母音認識率94.5%(母音のセグメンテーション率97.4%),子音認識率85%を得,提案方式の有効性を確認した.