多重量子障壁(MQB)の設計と電子波反射効果の実験的検証

高木 剛  小山 二三夫  伊賀 健一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J74-C1   No.12   pp.527-535
発行日: 1991/12/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1893
論文種別: 論文
専門分野: 光エレクトロニクス
キーワード: 


本文: PDF(484.5KB)>>
論文を購入




あらまし: 
AlGaInP可視光レーザの短波長化に対応したクラッド層を形成することを目的として,多重量子障壁(MQB)の導入によるキャリヤの閉込め効果について検討した.MQBを構成する井戸層・障壁層ともに薄いほうが,MQBによる仮想的な障壁は高くとれることがわかった.また,MQB領域のフェルミレベルを考慮した活性層中の電子が感じる実際の障壁高さにおいてもMQBの有効性を確認した.更に短波長化を図るためにはMQBでの井戸層・障壁層間のポテンシャル差を大きくとったModified MQBが有効であり,600 nm近くまで短波長化が可能であることがわかった.また,MQBによる効果の実験的検証として,GaAs/AlGaAs系を用いるPLによる評価,n-i-nトンネルダイオードのI-特性による評価の結果,MQBによるキャリヤの閉込め効果を確認した.更に,MQBによる仮想的な障壁の高さは,計算により求められる値にほぼ一致することも確認した.