陸上移動通信における多次元符号化変調方式の検討

加藤 英二  笹岡 秀一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J74-B2    No.4    pp.123-130
発行日: 1991/04/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
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あらまし: 
ディジタル陸上移動通信で,パソコン通信やファクシミリ等のデータ伝送を行う場合,通信に高い信頼性が要求される.その対策の一つとして符号化変調方式が考えられる.今回取り上げた多次元符号化変調方式も,この符号化変調方式の一つであるが,陸上移動通信への適用については,これまでほとんど検討されていなかった.本論文では,変調方式にフェージングひずみ補償方式を適用した16QAMを用い,インタリーブ方式を組み合わせて,フェージング下での多次元符号化変調方式のビット誤り率特性について検討を行った.計算機シミュレーションにより4次元,8次元,16次元について検討した結果,8次元,16次元について約3 dBの利得があった.改善効果がこのように比較的小さいのは,誤り率特性にアンバランスがあるためである.そこで8次元の改良に的を絞り,1ブロックを三つの部分に分けてビット誤り率の分析を行った.そしてフェージング下での誤り率特性のアンバランスを小さくする検討を行った結果,ビット誤り率が10-3で約6 dBの効果があり,特性改善を大きくすることができた.