円形コイルの軸に平行な金属シートの磁界シールド効果

山口 尚  奥村 善久  雨宮 好文  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J74-B2   No.2   pp.64-71
発行日: 1991/02/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 電磁環境
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あらまし: 
金属シートの片側空間に円形コイル(送信コイル)を置き,他側空間の観察点に磁界センサを置いたときの磁界シールド効果の式は,コイルの軸がシートに垂直な場合についてMoserが導出している.本論文の目的の一つは,コイルの軸がシートに平行な場合についての磁界シールド効果の式を導出することである.本論文は,それが,送信コイルの代わりにコイル中心の位置に磁界ダイポールを置くと仮想した場合のシールド効果より,ある量だけ小さくなることを明らかにした.この減少量は,コイルの半径と,その中心から観察点までの距離との比の関数である.本論文の他の目的は,シールド室の壁などのシールド効果を実測する規格MIL-STD-285による測定法によって,どのような量が求められるかを明らかにすることである.この測定法は,直径12インチの送受信コイルをシートに垂直な同一平面内でシートとの間隔を各12インチに配し受信コイルの誘起電圧を測って磁界シールド効果を求めるものである.本論文は,それが,送信コイルの中心の位置に磁気ダイポールを置き,受信コイルの中心の位置に磁界センサを置くと仮想した場合の磁界シールド効果にほとんど等しい値(約0.4 dB小さい)を測定しているのであることを示す.