見通し外条件下における屋内到来波分布測定法と移動局偏波ダイバーシチ枝特性の実験

多賀 登喜雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J74-B2   No.11   pp.608-615
発行日: 1991/11/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
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あらまし: 
陸上移動通信用アンテナの検討においては,アンテナが多重波伝搬路内を移動する場合の実効利得やアンテナダイバーシチの相関特性の評価が重要である.この評価法の一つとして,屋外伝搬路における移動測定が行われている.アンテナに到来する電波の偏波特性や統計的な到来波分布などは測定場所により異なるため,その測定値は場所的依存性を強くもつ.従って測定環境の到来波条件を明確にして測定値の評価を行うことが重要であるが,これら測定には多大な労力と時間を必要とするためほとんど行われていない.本論文は屋内の見通し外条件が成立する多重波伝搬路において簡易にこれら到来波条件を測定する方法を提案し,到来波条件を明らかにした上でアンテナの実効利得やアンテナダイバーシチの相関特性などを室内実験により測定・評価する手法について検討を行っている.900 MHz帯での室内到来波条件を測定により明らかにすると共に,クロスダイポールアンテナを用いる移動局側偏波ダイバーシチ枝の特性について実験的検討を行い,伝搬路の平均交差偏波電力比(XPR)が-1.5 dBに近いとき受信偏波の傾き角に無関係にほぼ無相関なダイバーシチ枝が実現できることを検証した.