差分FM方式のパラメータと伝送ひずみの検討

劉 福生  谷本 正幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J74-B1   No.8   pp.619-627
発行日: 1991/08/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信方式,通信伝送機器
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あらまし: 
以前に提案した画像信号の差分FM多重伝送方式では平均的なSN比は向上するが,変化の大きいエッジ部でSN比が大きく低下する問題があった.この問題を解決するため,振幅圧伸・逆圧伸特性の修正を行った.この新しい振幅圧伸・逆圧伸特性をもつ差分FM方式の方式パラメータを,FM伝送路の帯域制限による波形ひずみとSN比を総合的に考慮して決定する方法を示した.ハーフトランスポンダによる国際テレビ中継回線を例として,方式パラメータを決定した.その結果,本方式を用いることにより,ひずみを許容限以下に抑えて2チャネルの画像信号を40dB以上の無評価SN比で伝送できる見通しを得た.また,変化の大きいエッジ部でのSN比の劣化を約12dBに抑えることができた.最後に,FM伝送路の通過帯域内において振幅特性が平たんでない場合や位相特性が直線でない場合に生じる伝送ひずみの解析を行い,伝送ひずみの性質を明らかにした.本方式では振幅逆圧伸と差分逆変換によって伝送ひずみが増大するので,復元信号に生じる伝送ひずみを低減させるために,通常のFM方式に比べて,等価を厳しく行う必要がある.