発IDの問題分析と実現方法の検討―通信グループ第3種研究会:インフォメーション・コミュニケーション・サービス研究会―

関 滋夫
浅野 正一郎
坂井 陽一
橋爪 誠一
橋本 新一郎
森田 修三
竹内 孝一

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J74-B1    No.8    pp.579-587
発行日: 1991/08/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 解説論文
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あらまし: 
即時性,双方向性,選択性を有し,距離を克服する通信手段として,電話は大いに発展,普及してきた.その目的も,情報の伝達,交換だけでなく,単におしゃべりを楽しむという,スキンシップ的用途にまで広がり,生活必需品と呼ぶ以上の存在となってきている.それだけに,現在の電話交換システムのもつ問題点も,大きくクローズアップされ始めた.ここで特に取り上げたいのは,発信者が名乗らない限り,発信者がだれであるかが着信者にわからない,という問題である.そのために,一般の着信者は,悪意呼かもしれないという不安を抱きつつ着信に応対する.現実に,悪意呼の問題は看過できない.テレマーケティングや証券会社等のサービス提供業者は,発信者の事前識別ができれば,より迅速・適確なサービスを提供することが可能である.これらを解決するのが発信者の電話番号(発ID: Identification)を着信者に送る方式で,方式自体も発IDと呼ばれることが多い.発IDの論議はある一断面だけとらえれば単純であるが,電話システムとして遭遇するあらゆるケースを想定すると,極めて複雑でやっかいな問題となる.本論文は発ID実施の必要性と問題点を体系的に整理し,実施具体案を提案する.