重複ブロック離散コサイン変換符号化法とその高速アルゴリズム

澤見 英男  森川 良孝  浜田 博  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J74-B1   No.5   pp.387-398
発行日: 1991/05/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 情報源符号化
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あらまし: 
静止画像の高能率符号化法として離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform; DCT)法がよく知られているが,低レート符号化時にブロックひずみが目立つ.このブロックひずみを低減することを目的として最近,重複ブロック変換(0verlapping Block Transform; OBT)法が提案されている.空間座標の原点を標本点間の中点にとった周波数分析・合成器として導かれるこのOBT法は,処理の主要部が通常タイプでないDCTとなるため,通常タイプDCTより計算量が増加する.そこで本論文では,まず,空間座標の原点を標本点上にとることにより,通常タイプDCTを処理の主要部とする重複ブロック離散コサイン変換(Overlapping Block DCT; OBDCT)法を導出する.OBDCT法は従来のOBT法と同等の符号化能率をもち,変換長8で変換長16のDCT法の符号化能率と同等であることを示す.更にまた,本法のブロック重複処理と変換処理を統合・簡略化した高速OBDCT法を導出する.高速OBDCT法は,上述の変換長のもとで,高速OBT法の55%,高速DCT法の67%の乗算回数で実行できることを最後に示す.