平衡ケーブルの故障位置診断エキスパートシステム

古賀 広昭  阿部 徹治  武田 和時  林 明  満永 豊  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J74-B1   No.3   pp.246-254
発行日: 1991/03/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信線路,ケーブル
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あらまし: 
異種心線が長さ方向に接続されたり,分岐がある複雑な平衡ケーブルにおいて,故障が発生すると,その故障位置を局舎(ケーブルの片側)から検出する方法がない.本論文では,測定した反射パルス波形と理論的な波形のパターンマッチング技術を用いて,故障位置を求める新パルス試験技術とケーブル内の部品の故障率を利用した知識により故障点を限定化するエキスパートシステム技術について示したものである.新パルス試験技術ではケーブルの不連続部および仮想故障点から反射してくるパルス波形をケーブルの伝送方程式から理論的に導き,測定パルス波形とマッチングさせたときの仮想故障点を真の故障点とする方法を示している.この場合理論計算に用いるケーブルの伝搬定数の実ケーブルとのずれが故障点探知の誤差となることを示した.更に,ケーブル故障の全国調査を行って部品の故障率を求め,そのデータをエキスパートシステムの知識として用い,上記の誤差を含む故障範囲から故障している部品(地点)を推論する技術を述べた.また,現場実験により,新パルス試験器の性能,エキスパートシステムによる故障点の限定化の程度についても示している.