捕そく効果を用いた時変出力制御付きスロットアロハ方式

六浦 光一  岡田 博美  大月 一弘   慶一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J74-B1   No.1   pp.37-47
発行日: 1991/01/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 信号方式,通信プロトコル
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あらまし: 
捕そく効果によりスループット性能の改善を図る時変出力制御(PCT)方式を,s-ALOHAに適用した新しいアクセスプロトコルを2種提案した.いずれも,PCT方式で必要とするパケット送出時刻差と,s-ALOHAで基本とする同期送出という相矛盾する要因を解決している.第1のプロトコル,捕そく区間付きs-ALOHA(s-ALOHA/CI)は,固定長パケット形式に関するもので,スロットの前部に捕そく区間を設け,その区間内で送出時刻をランダムに選択することにより,送出時刻差を与えている.第2のプロトコル,末尾同期s-ALOHA(s-ALOHA/TS)は,可変長パケット形式に関するもので,その可変長性を生かし,パケット末尾をスロット末尾に同期して伝送することにより,パケット長の差を送出開始時刻の差としている.解析的評価およびシミュレーションにより,両プロトコルとも,捕そく効果により従来のs-ALOHAのスループット性能を大きく改善することを確認した.特に,従来のs-ALOHAでは,スロットロスのため実効スループットが低下するのに対し,s-ALOHA/TSでは固定長パケット形式でのスループットを上回る性能を示すことが確認された.これらの高性能なプロトコルは,同期機能を有するVSAT網等の効率的運用を実現する有力な手段となる.