UD分解を用いた固定小数点演算によるRLSアルゴリズム

坪川 宏  久保田 一  辻井 重男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J74-A   No.5   pp.758-765
発行日: 1991/05/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
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あらまし: 
逐次最小2乗アルゴリズムと等価なUD分解を用いた逐次最小2乗アルゴリズムは,H.T.Kungにより提案されたシストリックアレー(Systoric Array)を用いて実現できることが知られている.一般に,専用ハードウェアを構成する際,プロセッサの語長は,演算処理速度,ハードウェア面積に関係している.従って,UD分解を用いた逐次最小2乗法を実行するシストリックアレーに使用されるプロセッサの語長をいかに短くするかは重要な課題である.筆者らは,既に,有限語長浮動小数点演算における演算誤差解析を行い,短い演算語長においてもこのアルゴリズムが実行可能であることを述べた.固定小数点演算においても,短い演算語長で実行可能であれば,浮動小数点演算方式の専用ハードウェアに比べ,演算処理速度の向上とハードウェア構成の簡易化が期待できる.そこで,本論文では,UD分解を用いた有限語長固定小数点演算による逐次最小2乗法について述べ,演算誤差の評価について示している.次に,アルゴリズムの収束値と更新回数の評価を解析的に示している.最後に,計算機シミュレーションにより,収束値および更新回数の理論解析結果の妥当性を確認している.