演算増幅器の有限GB積と入力容量の影響を補償した能動多重帰還回路

沖根 光夫  藤井 信生  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J74-A   No.12   pp.1731-1739
発行日: 1991/12/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: アナログ信号処理
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あらまし: 
能動多重帰還回路は回路が簡単でしかも受動素子に対する素子感度が低く,更に単一演算増幅器形であることから高い周波数まで動作させるための補償が容易等の点より基本2次区間として有用な回路の一つである.この回路の高周波化については演算増幅器の有限GB積の影響を受動回路部分に含めて補償する方法が提案されているが,実現するフィルタの遮断周波数やQ値によっては入力容量も考慮した設計が必要となる.そこで,本論文では演算増幅器の有限GB積と入力容量の影響を補償して高い周波数帯まで動作可能な能動多重帰還回路を提案している.回路の検討としては,GB積に対する根感度,素子値の広がり,演算増幅器の2次極による影響とその補償について行っている.最後に試作例としてf0=100kHz,通過内リップル0.1dBの5次低減フィルタを構成し,実験によってその動作を確認している.