回転法による顔画像の合成

藤野 雄一  岸野 文郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J73-D2    No.4    pp.582-589
発行日: 1990/04/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
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あらまし: 
3次元テレビに適した連続視域画像を蓄積または伝送しようとする場合,その情報量の圧縮は不可欠である.本論文では3次元情報量圧縮の一手法として,従来のテクスチャマッピングで用いられているモデリングを簡易化した顔画像合成法(回転法)を提案し,シミュレーション実験を行った結果について述べている.回転法は撮影された人物画像を簡単な頭部水平断面モデルにマッピングして,モデルの重心点を含む垂直軸を中心に目的の角度まで回転し,回転後の画素を再び2次元平面に写影して,任意の視点から見た人物画像を合成する方法である.本手法の特徴は階調画像を処理できること,実時間処理が期待できることである.頭部水平断面モデルに円,だ円モデルを使用してマネキン人形の正面画像を合成したが,各画素の回転移動量が少なく,正面原画像と比較して細部の点で異なっていた.そこで,適応型だ円モデルを用いる手法を検討した結果,画素の移動量も適当であり,比較的自然な正面画像を合成することができた.次に,適応型だ円モデルを使用して人物像の正面画像を合成したが,処理の流れをほとんど変更することなしに自然な画像を得ることができた.