波長可変半導体レーザ

小滝 裕二  荻田 省一  石川 浩  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J73-C1   No.5   pp.253-260
発行日: 1990/05/25
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Print ISSN: 0915-1893
論文種別: 招待論文 (光の波長・位相制御技術とその応用論文特集)
専門分野: 光の波長・位相制御光源
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あらまし: 
波長可変レーザは,コヒーレント通信用局部発振レーザ,波長多重通信用レーザ,波長整合における歩留り向上など広い応用が期待され,様々な波長可変レーザが報告されてきている.中でも,DBR,DFBなどの回折格子集積形レーザは電流注入により容易に波長可変動作を得ることができるため活発に研究開発されてきている.本論文では,これらモノリシック集積形波長可変レーザを取り上げ,波長可変原理,構造例,特性例について述べる.もっとも広範囲の波長可変幅を得られているのは位相調整領域付き3領域DBRレーザであり,約10nmの可変幅が報告されているが,構造が複雑であり,また光出力低下,線幅広がりなどの問題点が指摘されている.DFB形では,どの構造でも連続波長可変幅は最大2~3nmとDBRに比較すると小さいが,狭線幅化が容易であり,また構造が簡単であるという利点をもつ.また,これらの値が理論的に限界であり,これ以上の波長可変幅を得るためには,新しい技術の開発を要することを示す.