マルチキャリヤディジタル無線方式における周波数ダイバーシチ効果

市川 敬章  村瀬 武弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J73-B2   No.8   pp.349-356
発行日: 1990/08/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
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あらまし: 
マイクロ波帯の無線方式では,周波数の異なる予備回線をあらかじめ用意しておきフェージングにより回線が劣化した場合に予備回線に切り換えることにより回線の信頼度を高める周波数ダイバーシチがよく用いられる.マルチキャリヤ無線方式では,予備回線が複数のキャリヤであるため種々の回線切換え構成が考えられる.本論文は,マルチキャリヤ方式の各種切換え法における周波数ダイバーシチ効果について論じたものである.マイクロ波フェージングの理論解析モデルとしてより実際の伝搬路に近い3波マルチパスモデルを仮定し,周波数相関係数および異なる無線チャネルでの受信電力分布の同時確率をシミュレーション計算により求め,その結果をもとにマルチキャリヤ方式における周波数ダイバーシチ効果を算出した.これらの結果を用いてマルチキャリヤ方式における各種切換え法を評価した.また,海上区間の実伝搬路で異なる周波数の複数チャネルの受信電力を同時測定することにより受信電力の周波数相関係数および同時確率分布を実測し,本検討結果の妥当性を確認した.