|
本文PDFファイルを閲覧するには,ログインする必要があります.
左メニューよりログインして下さい.
|
ディジタル無線通信用全ディジタルトランスバーサル形自動等化器
白土 正 松江 英明 村瀬 武弘
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J73-B2
No.5
pp.241-249 発行日: 1990/05/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1877 論文種別: 論文 専門分野: 無線通信 キーワード:
本文: PDF(747.7KB)>>
あらまし:
多値変調方式を用いたディジタル無線通信では,伝搬路等で発生する波形ひずみを除去する波形等化器が不可欠となっている.256QAM変調等の超多値変調方式に適用可能な高精度の自動等化器を実現することを目的として,従来アナログ回路で構成されていた等化器の全ディジタル化につき検討した.本論文ではまずはじめに256QAM方式に適用するトランスバーサル形等化器について,タップ数と等化特性の関係を理論的に明らかにした.次にディジタル信号処理技術を用いた全ディジタル形波形等化器の構成法と,波形等化器の等化能力を最大限に発揮させるための識別範囲拡大(DRE)法を提案した.最後にLSI化したトランスバーサル形自動等化器を実現し,クロックレート12.5MBaud,256QAM信号を用いて実験した結果,理論検討結果と一致する良好な特性を得,特にDRE法がディジタル等化器を構成する上で非常に有効であることを明らかにした.以上の結果,超多値変調方式に適用可能な高性能なトランスバーサル形自動等化器が実現できた.
|
|