陸上移動通信環境におけるアンテナダイバーシチ相関特性の解析

多賀 登喜雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J73-B2   No.12   pp.883-895
発行日: 1990/12/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
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あらまし: 
アンテナダイバーシチ受信は比較的簡易な構成で高いフェージング改善効果が得られるため,将来の本格的な携帯無線システム等に必須の技術と考えられる.携帯無線機に実装されたアンテナダイバーシチ系では,人為的な指向性(偏波特性)変動によるダイバーシチ効果の劣化が予想される.そのような変動に対する劣化を少なくして効果の高いダイバーシチ枝を設計するためには,主偏波および交差偏波成分双方の到来波特性を考慮したダイバーシチ枝の特性解析が必要である.本論文では,主偏波および交差偏波の統計的な到来波分布特性を考慮するアンテナダイバーシチ相関特性の理論解析法を示すと共に,偏波ダイバーシチアンテナとして知られているクロスダイポールアンテナ枝間の相関特性について理論的考察を行ったものである.理論検討の結果,ダイバーシチ枝の相関特性がアンテナの指向性のみならず到来波特性に強く依存すること,平均交差偏波電力比(XPR)が-1.5dBのときアンテナの指向性変動および到来波分布特性によらずダイバーシチ枝の相関がほぼ零となることを明らかにしている.更に900MHz帯での市街地実験結果により本解析の妥当性を確認している.