多元トラヒックを扱う無線アクセス系への適用を考慮した回線接続の一方式―仮想回線多元接続方式(VCMA)の提案―

久保田 文人  岡田 和則  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J73-B2    No.11    pp.602-611
発行日: 1990/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 特集論文 (ディジタル移動通信論文特集)
専門分野: システム構成・制御・アクセス方式
キーワード: 


本文: PDF(902.9KB)>>
論文を購入



あらまし: 
現在構築が進められているサービス総合ディジタル網(ISDN)は,ディジタル移動通信システムを中核とする無線アクセス系の展開により,通信可能領域の拡大が期待される.このような無線アクセス系の課題は,無線方式の特長を生かしつつ固定系と同等の柔軟な伝達能力を実現することにある.しかし,情報の性質・速度が異なる多様な呼を扱う場合,即時系の方式では多元トラヒックを効率的に収容できないこと,待時系では長く変動する遅延を伴うなど従来の接続方式には欠点がある.本論文では無線回線接続において多元トラヒックを積極的に統合して扱うことを目指した新しい方式を提案する.本方式では,情報の空白を圧縮するとともに一定長のブロック(セル)化を行い,物理回線をセルごとに割り当てる制御を行う.受信側では空白の挿入により時間透過性を保証する.その結果,即時呼にも待時呼にも対応できる呼種への柔軟性と回線の効率的運用を実現する.本論文では方式の概念および基本要素について説明すると共に計算機シミュレーションにより統計的多重化効果を発揮できる優れた方式であることを回線容量および回線利用率の評価により示す.