三角型信号点配置の誤り率特性

大下 眞二郎  山里 敬也  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J73-B1   No.8   pp.639-649
発行日: 1990/08/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信理論,信号理論
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あらまし: 
直交振幅変調における有望な信号点配置として三角型信号点配置の受信特性を解明している.QAMや修正QAMは同期検波が使えるため,送受信機の構成が容易という利点を有している.同期検波の使用を前提として,QAMや修正QAM以上の受信特性を得るため正三角形の頂点に信号点を配した三角型信号点配置は,スレッショルド幅を大きくとれることから,64値以上の多値伝送で有望である.本論文では,代表的な64,128,256,512,1,024値の場合について信号点配置の最適値,誤り率,スレッショルド幅を求め,誤り率特性を解明している.また,QAM,修正QAMとの比較を通じて誤り率改善効果を明らかにした.その結果,特に最大振幅一定という条件のもとで大きな改善が得られた.一方,三角型信号点配置はQAMや修正QAMよりも円周方向に信号点より多く配置するため位相エラーに弱いということが考えられる.そこで位相エラーが存在するという条件で誤り率の一般式を導出し,数値計算により誤り率特性を求め,位相エラーが大きいところではQAMよりも特性が劣化するが,修正QAMと比較すると位相エラーの大小に関係なく良好な特性が得られることを明らかにしている.