絶対量規制を用いたトラヒックふくそう制御方式の提案と性能評価

中島 誠一  徳永 裕史  川野 弘道  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J73-B1   No.5   pp.487-494
発行日: 1990/05/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 特集論文 (ネットワークシステムにおける制御技術論文小特集)
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あらまし: 
通信網において設計負荷をはるかに超える異常トラヒックが特定地域,特定加入者に加わると,それらへの接続が困難になるのみならず,ふくそうが通信網全体に波及して網のスループット(完了呼数/単位時間)が極端に低下する恐れがある.このため,通信網のスループットを最大限に維持する「トラヒックふくそう制御」が必要となる.従来,電話網において,ふくそう地域,ふくそう加入者を検出し,発側交換機でそれらに向かう呼を規制率に基づいて制御する方式が用いられてきた.しかし,規制率で制御する相対量規制のため,網内に流入するトラヒックは加わるトラヒックに依存し,チケット予約等に見られる膨大な異常トラヒックに対しては十分な制御効果が期待できない.本論文では,加わるトラヒックにかかわらず網内に流入するトラヒックを一定値以下に保つ絶対量規制を用いたトラヒックふくそう制御方式を提案する.地域ふくそう制御,加入者ふくそう制御の方式構成,それらの制御アルゴリズムについて述べると共に網モデルを用いたシミュレーションにより本方式の制御特性を評価し,相対量規制に基づいた従来方式よりも優れていることを示す.