オフセット標本化された画像データの変換符号化法

澤見 英男  森川 良孝  浜田 博  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J73-B1   No.3   pp.219-228
発行日: 1990/03/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 情報源符号化
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あらまし: 
本論文では,通常の離散コサイン変換(DCT),およびその同類である対称コサイン変換(SCT)が,対象とする信号列を鏡映的に折り返した信号列に対する離散フーリエ変換であるという考えに基づき,オフセット標本化された画像データに対する変換符号化法を導出する.導出した変換符号化法は,通常の正方格子DCT符号化法に対し,変換長が1/2のDCTとSCTにより構成でき,例えば,ブロックサイズ8ライン×8画素のDCT符号化法に対応する本法では,変換に要する乗算回数が約1/4と大幅に減少することを示す.更に,計算機シミュレーションにより両者の符号化能率の比較を行い,本法は高い符号化能率を有することを示す.特に,本法のレート-SNR特性の直線部におけるこう配が,画像の面積当り標本点数が1/2と少ないことから生ずるレートにおけるゲインと重複ブロック分割法を用いることから生ずるロスを勘案して計算される分だけ急しゅんとなるため(上のブロックサイズでは,本法はDCT法に対してこう配が1/0.64倍),高レート符号化になるに従って符号化能率の向上が顕著になる.