位相マルコフ再生入力待ち行列モデルの解析と応用

山田 博司  町原 文明  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J73-B1   No.3   pp.170-178
発行日: 1990/03/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 交換,通信処理
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あらまし: 
音声,データパケットの到着過程モデルであるMMPPを特殊例として含み,バースト性,相関性のある到着過程を表現する,より一般的で有力なモデルとして,位相マルコフ再生過程(PH-MRP)がある.この位相マルコフ再生過程の表現は,簡易である.しかも,その過程の重畳に対し表現が閉じており,異なる特性をもつ端末を重畳する場合に,即座に対応できる.本論文では,位相マルコフ再生過程を入力過程とする単一サーバ有限容量待ち行列PH-MRP/PH/1/Kモデルの定常状態確率を算出するアルゴリズムを提案した.このパケット到着過程は,音声・データパケットの到着過程モデルであるMMPP,更には,異なるMMPPを重畳した場合にも対応できる現実的な到着過程モデルである.提案したアルゴリズムは,到着過程,サービス分布を系内パケット数に依存させることができる.サービス分布の位相数の大きさとは無関係に,到着過程の位相数分だけの逆行列計算で済むので,数値計算上たいへん有効である.以上,二つの利点をもつ.また,このアルゴリズムを用いてビットドロップ制御のある多重化装置の音声端末の多重度とバッファオーバフロー率との関係を明らかにした.