回帰を用いた呼種別平均保留時間推定精度の検討

臼井 幸弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J73-B1   No.1   pp.1-8
発行日: 1990/01/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
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あらまし: 
多呼種が同一回線群に加わる場合の呼種別平均保留時間の推定に回帰分析を応用し,推定精度の検討を行っている.ISDNの進展,通信網の利用の多様化などにより,異なる性質をもつ呼が同一回線群に混在することが今後増加すると考えられる.このような通信網におけるトラヒック測定の中で重要なパラメータの一つである呼種別平均保留時間に対し,直接の測定なしに,回線群呼量と呼種別呼吸数のデータから推定を行うためにまず一般化最小2乗法を応用し,パラメータの変動の推定精度への影響について検討している.そして2呼種の場合について,両呼種の呼量が同程度で平均保留時間の差が大きいとき良い精度が得られること,その際の推定精度は1箇月に2回程度平均保留時間を測定する場合に匹敵することなどを示している.更に複数呼種の加わる回線群が複数あり呼種が共通している場合に,ベイズ回帰の一種であるm群回帰を応用して回線群別呼種別平均保留時間を推定し,その推定精度の検討を行っている.そして複数回線群の場合,m群回帰により最小2乗法による回帰よりも良い推定精度が得られることを示している.これらの結果はISDNにおけるトラヒック測定・推定に応用できるものである.