|
本文PDFファイルを閲覧するには,ログインする必要があります.
左メニューよりログインして下さい.
|
FM伝送路特性がテレビジョン信号のサンプル値伝送に及ぼす影響
岩舘 祐一 久保田 啓一
誌名
電子情報通信学会論文誌 A
Vol.J73-A
No.3
pp.584-590 発行日: 1990/03/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0913-5707 論文種別: 論文 専門分野: 通信理論,信号理論基礎 キーワード:
本文: PDF(516KB)>>
あらまし:
ハイビジョン放送衛星伝送方式であるMUSE方式は帯域圧縮した信号をサンプル値として伝送する方式である.サンプル値伝送方式はこれまでのテレビジョン伝送方式と異なる性質を持っているために,放送衛星などのFM伝送路の所要特性を新たに検討する必要がある.これまで,FM伝送路特性によりテレビジョン信号に生じるひずみについては,ベッセル関数を用い,復調信号の周波数特性を求めることによって,検討がなされてきた.しかし,FM伝送の非線形性を考えると,必ずしも周波数特性と波形伝送特性が対応しているとは言い難く,ひずみ性質についても不明確な点が残されていた.本論文では,これらの観点から,FM伝送路特性がテレビジョン信号のサンプル値伝送に及ぼす影響について,Carsonの可変周波数回路理論を応用して,定量的に解析を行った.その結果,ひずみを非線形ひずみと線形ひずみに分けた上で,実際のFM伝送路の測定に使われているパラメータを用いて定式化することができた.また,解析の妥当性を確認するために,実際のMUSE信号を用いてひずみの測定を行い,計算値と測定値が良く一致することを確かめ,本論文の手法の有効性を実証した.
|
|
|