顕微鏡型レーザドップラー血流計による微小循環計測―血管壁散乱の影響の除去による精度向上に関する検討―

岡田 英史  南谷 晴之  福岡 豊   永一  大塩 力  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D2   No.9   pp.1558-1566
発行日: 1989/09/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 医用電子・情報
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あらまし: 
顕微鏡型レーザドップラー血流計を用いて,ラット腸間膜の細血管内流の流速測定を行った.本研究では,従来の測定において単なる背景光雑音として扱われていた血管壁からの散乱光を擬似信号という観点からとらえ,その影響を考察した.シミュレーションの結果から擬似信号を含んだ信号をそのまま処理した場合,得られる測定値には大きな誤差が含まれることがわかり,細血管の血流速測定においては,その影響を除去することが必要不可欠であることが示唆された.そこで,今回使用したシステムでは,散乱光の受光位置を最適化することによって,擬似信号の影響を受けずに精度よく測定を行うことができる光学系を構成した.血流計測の結果から動・静脈および血管径の違いによって特徴的な流速変化が生じていることが明らかになった.