知識定着を目的とした開放型CAIのモデル化

山本 米雄  柏原 昭博  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D2   No.9   pp.1459-1471
発行日: 1989/09/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 人工知能,認知科学
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あらまし: 
知識教授を目的としたCAIでは,知識伝達がシステムから学習者への一方向である.このため,学習者が受身になるなどの弊害が生じる.そこで,本論文では学習者の動機付け,学習意欲の向上を重視して,開放型CAIを提案する.開放型CAIは,自由に学習する過程を通して学習者から知識を獲得する枠組みをもつ,そして,獲得知識に対して教育的戦略を立て,教育効果をねらい学習者に知識をフィードバックする.本論文では,認識定着を目的とした開放型CAIのモデル化を論じる.学習には,英単語を用いたしりとり・連想学習を選定した.本CAIでは,知識定着を行うために知識の定着レベルの概念を導入し,レベルに応じた知識教授,定着支援を行う.定着レベルは,欠落的,仮定的,前提的の3段階である.知識教授では,欠落的知識に対しては直接的指導(Tutoring)を,仮定的知識に対しては間接的指導(Coaching)を行う.知識の定着支援は,自由な学習環境,教育指導環境の二つのサイクルを通して行う.以上の方略により,学習者の知識の定着レベルを段階的に向上させることができる.