対判定ルールに基づく子音認識方式へのニューラルネットワーク,およびファジー論理の適用の検討

天野 明雄   俊之  畑岡 信夫  市川 熹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D2   No.8   pp.1200-1206
発行日: 1989/08/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (新しい音声処理技術特集)
専門分野: 音声認識・ニューラルネット
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あらまし: 
子音の対ごとにその対を識別するためのルールを用意し(対判定ルール),このルールに基づいて識別を行うような子音認識方式について述べる.子音対の識別の手掛りとなる音響的特徴(音響cue)の抽出についてはニューラルネットワークの適用を検討した.また,音声のもつ本質的なあいまいさに対処するために,判定処理へのファジー論理の導入についても検討した.本方式は,ルールベースの認識方式の枠組みの中にニューラルネットワークのパターン処理能力を取り込み,更に音声に特有のあいまい性に対処するためにファジー論理を導入した点に特長がある.本方式では,子音を識別する方法が陽に記述されているため,誤認識を生じたときに原因解明が容易,知識の積上げが可能という利点をもつ.男性話者2名がそれぞれ2回発声した100都市名を用いて認識実験を行ったところ,従来方式であるテンプレートマッチングでの誤認識のうち,用意したルールで改善が期待できるものに対し約8割が改善され(認識率にして4.0~8.4%の改善),本方式の有効性が確認された.