時間制御機構をもつプロダクションシステム―RETEアルゴリズムの時間推論効率化のための改良―

堂園 浩  石田 好輝  得丸 英勝  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D2    No.7    pp.1066-1076
発行日: 1989/07/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 人工知能,認知科学
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あらまし: 
プラントの事象伝達シミュレーションのような動的システムの離散時間シミュレーションを,ルールベースで行うシステムを開発した.本システムでは,一般的なプロダクションシステムに離散時間ステップを導入し,条件部,実行部に時間に関する記述を加えられるようにした.一般的に,このようなルールベースシステムでは,マッチング操作により,各ルールの条件部を満たすオブジェクトの集合(競合集合)を効率良く求めることが重要であり,プロダクションシステムOPS5ではそのためにRETEアルゴリズムを用いている.RETEアルゴリズムではマッチング操作の効率化のため,各ルールの条件部をコンパイルしたデータフローネットワークを用いて競合集合を特定する.しかし,OPS5自体が時間を直接には記述できないため,時間を含む推論ではRETEアルゴリズムは十分な能力を発揮できない.今回,試作したシステムでは,このRETEアルゴリズムを改良し,離散時間シミュレーションの際の効率の向上を図った.この改良はデータフローネットワークの構造と,処理手続きの変更からなる.また,時間推論時のRETEアルゴリズムと新しいアルゴリズムをマッチング回数により,比較した.