連続音声中の音素識別のための線形判別関数の話者適応

関口 芳廣  鈴木 良弥  重永 実  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D2   No.3   pp.334-341
発行日: 1989/03/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 音声処理
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あらまし: 
線形判別関数を使って5母音,鼻子音,バズ部(以後音素と呼ぶ)の識別を行う方法は,母音のような定常的な音素に対しては良好な識別結果が得られること,処理が高速であること等の長所があるが,識別結果が個人差の影響を受けやすく,判別関数の話者適応を欠かせないという欠点がある.線形判別関数の話者適応を自動的に行うために,学習用56単語に対する音素のラベル付け,学習用音声資料の採取,判別関数の逐次学習を自動的に行っている.未知話者と既知話者の類似性を零交差数で判定し類似な既知話者の判別関数をベースに未知話者の判別関数を作る,判別関数の荷重の変化の割合を音素識別率に反比例させる,学習用音声資料の数を各音素の識別率を考慮しながら動的に制御する等の線形判別関数の話者適応アルゴリズムの工夫によって,判別関数の話者適応処理を高速化している.また,若干の後修正によりできる音素列も連続音声認識で十分使用できるものである.この論文では線形判別関数の自動話者適応方法を提案し,処理の高速化,高精度化のために行ったアルゴリズムの工夫を説明して,それを成人男女の話者が使った場合の連続音声認識の結果を示す.