局所的アフィン変換を用いた画像間のずれの検出

若原 徹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D2   No.12   pp.2070-2079
発行日: 1989/12/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
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あらまし: 
従来,画像間のずれ検出には対応点探索型と場の変形解析型の手法が報告されているが,前者では処理量の膨大化,後者では微小変位・変形の仮定,という問題点があった.本論文では,特徴点の位置ベクトル集合で表現された2値画像を対象に,粗から密へmulti-scaleでアフィン変換を反復し,有限変位および非剛体変形を吸収する協調型の画像間ずれ検出法を提案する.処理は4段の構成で,参照画像の各特徴点についてGauss型窓関数で重み付けした局所的アフィン変換(LAT)を施す.最小2乗法に基づき,入力画像の特徴点群への重なりが最も良くなるように,参照画像の各特徴点ごとにLATを最適化する.最適化されたLATを参照画像の各特徴点ごとに施し,変形参照画像を生成する.Gauss型窓関数の広がりを漸減しながら上記を反復し,変形参照画像が入力画像に重なった時点で画像間のずれを決定する.本手法を大きな変形を含む2値文字画像およびランダムドットステレオグラムに適用し,良好な結果を得た.また,本手法による処理量を評価し,更に濃淡画像への拡張も容易に定式化できることを示した.