相似パターンの頻度による筆者識別

吉村 ミツ  吉村 功  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D2   No.12   pp.2051-2060
発行日: 1989/12/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
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あらまし: 
個人を機械的手段で認識することは,現代社会での,情報処理技術に対する要求の一つである.本論文では,手書きの文章に対して,オフラインで筆者を認識する手法を提案する.手法は,2値パターンに含まれる円弧パターンの頻度を特徴量とする.すなわち,半径を4通りに変えた円弧パターンを考え,その上の等分点が文字部分であるかどうかを数える頻度統計量を,筆者識別の特徴量とする.判定法としては,筆者未知の文字と登録されている筆者との距離を,尺長らの提案したものと同様な形で定義する.書かれた文章中の文字と登録者との距離の最小値を求め,その最小値を与えた登録者を筆者と判定する.この方法の有効性を実験で調べた.実験材料には,筆者らが過去に用意した,25字種からなる文章を24人が反復筆記したデータベースを用いた.ここで提案した方法は,今まで筆者らが調べた尺長の方法や,濃度変数を用いた主成分分析法より高い正答率を与えた.文字単位で判定したところでは,今までの最高値より,平均して約2%の正答率の増加が得られた.