マルチウィンドウシステムにおける仮想化機能の高性能化

前嶋 司
中村 太一
菅原 昌平

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D1    No.9    pp.642-651
発行日: 1989/09/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: 計算機構成要素
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あらまし: 
マルチウィンドウシステムはCRT等の画面上にウィンドウと呼ばれる方形領域を複数表示し,それらを独立した表示装置としてユーザが扱えるようにしたシステムである.このシステムの特徴は仮想化機能とマルチウィンドウイメージ合成機能を有することである.これらの機能追加に起因するオーバヘッド低減が重要な問題である.本論文では,ウィンドウシステムの高性能化を支えるため,仮想化機能のうちウィンドウイメージ作成の高度化を取り上げた.ウィンドウイメージ作成機能のうちウィンドウごとの表示イメージを格納する領域をそれぞれ独立した2次元ビットマップメモリとして扱うことを可能とする機能で描画対象に依存せず定形処理で,ハードウェア化により高速化が期待できるアドレス変換,ビットアドレッサブルメモリアクセス,領域監視ならびに書込み禁止制御,方形領域転送をもつマルチウィンドウメモリ管理ユニット(MMMU:Multi-window Memory Management Unit)を開発した.本ユニットを搭載したマルチウィンドウ表示装置を試作し性能評価を行った結果,本装置を使用しない表示装置に比べ直線描画で2.5倍,文字描画で13倍から36倍の高速化を確認し,本提案の高速化手法の妥当性を示すことができた.