マルチプロセッサ時分割システムにおける負荷分散アルゴリズム

山井 成良  下條 真司  宮原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D1   No.2   pp.75-82
発行日: 1989/02/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: 計算機システム
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あらまし: 
マルチプロセッサシステムを効率良く利用する方法として,従来種々の負荷分散アルゴリズムが用いられている.しかし,これまでに提案されたアルゴリズムはほとんどがFCFSシステムを対象としており,近年よく利用されている時分割システムを対象としたものは少ない.そこで,本論文ではラウンドロビンスケジューリング方式を用いたマルチプロセッサシステムを対象とし,各プロセスの要求仕事量(work demand)の分布を考慮した負荷の尺度,ならびにこれを用いてプロセスの平均応答時間の減少を図るアルゴリズムを提案する.本アルゴリズムは,新しいプロセスを負荷の最も軽いプロセッサに割り当てる方法で負荷分散を行い,実行中のプロセスを移動させないため,実現が容易であると考えられる.シミュレーション実験により本アルゴリズムの性能をJSQ(Join the Shortest Queue)アルゴリズムと比較した結果,すべての場合で本アルゴリズムの方がプロセスの平均応答時間が短く,本アルゴリズムの有効性が確認された.