故障集合を伝搬の単位とする故障シミュレーション高速化手法

手嶋 茂晴  中條 直也  佐野 範佳  長瀬 宏  瀧川 光治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D1   No.11   pp.804-810
発行日: 1989/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: フォールトトレランス
キーワード: 


本文: PDF(476.5KB)>>
論文を購入




あらまし: 
故障シミュレーションの新しい手法を提案する.この手法は,代表的な故障シミュレーション手法であるDeductive法,Concurrent法で用いられている「故障伝搬」の操作を高速化することによって,故障シミュレーションの効率化を図る.つまり,与えられた入力パターンに対して,出力に等しい影響を与える故障を動的に判定し,それらを一つのまとまりとして考える.このまとまりを故障集合と呼ぶ.故障伝搬は,故障集合を基本単位とする.従って,個々の故障単位に故障伝搬を行うときよりも,高速に故障伝搬を行うことができる.組合せ回路を対象とする場合,出力に等しい影響を与える故障は比較的容易に見つけ出すことができ,この手法によって,故障シミュレーション全体が効率化される.10種の組合せ回路(100-300ゲート)のテスト結果では,処理速度,必要メモリ量ともにConcurrent法と比較して,数倍以上,性能が向上することが確認できた.