関数型プログラムの宣言的デバッグシステムDDS

高橋 直久  小野 諭  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D1   No.11   pp.779-788
発行日: 1989/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: ソフトウェア基礎
キーワード: 


本文: PDF(972.6KB)>>
論文を購入




あらまし: 
本論文では,宣言的デバッグシステムDDSの概要と実現法について述べる.DDSの目標は,副作用のない関数型プログラムに対して次のようなデバッグシステムを与えることである.(1)プログラマはプログラムに期待する実行結果や途中結果を与え(宣言的に定義し),それに基づいてシステムがバグを機械的に検出する.(2)与えるべき入力が少なく,かつ,容易に与えられるように,プログラマに効果的なガイドを提供する.(3)メモリ量,計算量に関して効率的なバグ検出機構を備え,広範なプログラムに適用可能な対話型システムである.本論文では,DDSの効率的な実現法を与えるフィルタと呼ぶ機構を提案する.フィルタは,タビュレーション技法をバグ検出の観点から発展させ,小容量のメモリで実現する機構である.フィルタは,バグ検出に必要なインスタンスを選択的に保持し,保持データを用いてプログラムの関数呼出しを制御する機構である.本論文では,更に,VAX/VMS上にCommon Lispを用いて作成したDDSの実験システムによるデバッグ例を示し,DDSの有効性を示す.