24ビット浮動小数点信号処理プロセッサ/mSP2

島津 之彦  見学 徹  藤山 等章  坂下 徳美  寺岡 栄一  徳田 健  辻道 信吾  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J72-C2   No.5   pp.332-338
発行日: 1989/05/25
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Print ISSN: 0915-1907
論文種別: 特集論文 (シリコンLSIの高性能化技術特集)
専門分野: 回路技術・プロセッサ
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あらまし: 
近年,音声および画像信号の実時間処理を目的とするディジタル信号処理プロセッサ(DSP)が各所で開発されている.本論文では,主に音声処理を目的として開発した24bit浮動小数点信号処理プロセッサについて述べる.本DSPの特徴は,64Kワードの命令空間および外部データ空間を扱えそのうちの一部を共有空間として内蔵し命令キャッシュのように扱える点,乗算器に差分動作型の全加算器を用い16×16のアレー内の伝搬を高速化した点,クロックの配線を主なブロックを囲むように配線し一括供給させてスキューを減らした点,LFSR(Linear Feedback Shift Register)と256ワードのプログラムでセルフテスト機能を盛り込んだ点などである.わずかなオーバヘッドで実現したセルフテスト機能の評価結果はLSIテスタに十分匹敵するものであることを示す.本LSIは1.0μmCMOS2層アルミプロセスを用いて300Kトランジスタを7.02×8.64mm2のチップサイズに収め,40nsecの最小命令実行サイクルと,最小命令実行サイクル時においても600mWの低消費電力を達成している.