無限長円柱導体近傍に置かれたダイポールアンテナによる過渡電磁界

鈴木 利則  宇野 亨  安達 三郎  益子 拓徳  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J72-C1   No.11   pp.761-767
発行日: 1989/11/25
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Print ISSN: 0915-1893
論文種別: 特集論文 (電磁波の散乱問題小特集)
専門分野: 過渡解析
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あらまし: 
電磁波による地下埋設物探査方式の本格的実用化のためには,地上のアンテナから地中への電磁波の伝搬,各種埋設物による電磁波の散乱などの基本的な問題を理論的・実験的に解明することが重要である.本論文はその第1段階として,自由空間中のダイポールアンテナ近傍に置かれた無限長完全導体円柱による過渡散乱電磁界特性について検討したものである.まず,1本のダイポールアンテナが導体円柱に平行に置かれた場合の過渡散乱特性を厳密に計算すると共に,解析が容易な近似法として幾何光学近似解を導出する.この計算結果より,過渡散乱特性が光学的な経路に対応する散乱界の総和として解釈できることを述べる.また,幾何光学近似解は,地下埋設物探査などの逆散乱問題の解法に重要な後方散乱領域において非常に高精度であることが示される.次に,2本のダイポールアンテナが円柱に平行に置かれた場合の送受信過渡応答特性を理論的に解析し,その妥当性を実験によって確認している.