選択肢回答のアンケート項目の順序特性

竹谷 誠  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J72-A   No.5   pp.825-833
発行日: 1989/05/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 教育工学,人間工学,医用生体工学
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あらまし: 
選択肢回答のアンケート調査法は,人間の行動や心理的側面を測定するのにしばしば活用される.先に,筆者は意味構造分析(SS分析:Semantic Structure Analysis)を提案した.本方法は,アンケート項目の順序に着目し,それを定量化した順序性係数という非対称測度をもとに,項目の構造化をはかる方法である.選択肢回答のアンケートは大別して3種類に分類できる.すなわち,型データ:評定値の高いほど評価を高く設定している評定尺度データ,型データ:評定値の中央値が最も評価を高く,両端を最も低く設定している評定尺度データ,型データ:評定値の大小が特別の意味をもたせない名義尺度データ,の3種類である.先の,SS分析は,型データに関する方法であった.そこで本論文では,新たに型と型に活用できる順序性係数を提案する.ついで,回答分布の統計的特性を表す指標として有効カテゴリー数を提案する.更に,順序性係数に基づく順序構造の系列基準が,型データにおいては中央値まわりの2次モーメント,また型データにおいては有効カテゴリー数であることを示す.最後にそれぞれの構造化法の有効性を考察し,活用法を示す.