巡回パイプライン方式データ駆動形プロセッサの性能評価方法に関する一提案

小守 伸史  高田 英裕  田村 俊之  浅井 文康  山崎 哲男  嶋 憲司  西川 博昭  浅田 勝彦  寺田 浩詔  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J71-D   No.8   pp.1553-1559
発行日: 1988/08/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 特集論文 (並列処理ハードウェアと言語特集)
専門分野: 性能評価
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あらまし: 
並列処理に適したプロセッサとして知られているデータ駆動形プロセッサの性能評価に,確率過程モデルを導入することを試みた.各機能部を環状に接続してパイプライン機構を構成する,巡回パイプライン方式のデータ駆動形プロセッサの稼働率が,パイプライン中に配置されたキューバッファが空になる確率と相補的な関係にある点に着目し,キューバッファが空になる確率を,マルコフ過程を用いて求めた.この際必要となる情報は,プログラム(データフローグラフ)から抽出された四つの特徴パラメータであり,逆にこれらのパラメータの値を変化させて評価を行うことにより,特定のプログラムに依存した評価ではなく,一般化された評価が,簡易な計算によって行える.本論文では,モデル化の方法を提案すると同時に,モデル化によって得られた結果と,プログラムの実行を命令レベルで忠実にシミュレーションした結果との対比を行って本提案の妥当性を示す.また,評価の結果明らかとなったキューバッファの適正な規模についても述べる.