軸対称体の投影再構成―投影ノイズ制御による精度の改善―

川中 彰  高木 幹雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J71-D   No.5   pp.874-882
発行日: 1988/05/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
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あらまし: 
X線CTの産業応用の一つである軸対称な物体の投影再構成について述べている.軸対称体の場合,一方向の投影から再構成することができ,1次元の問題となるが,対称軸付近の再構成値に投影の測定ノイズの影響が強く現れることが問題になっている.これを改善するため,投影ノイズの大きさを位置に依存して調整する方法について検討した.まず,投影ノイズの再構成誤差への影響を明らかにするため,投影を入力,再構成値を出力と見なして,入出力間のインパルス応答を導いている.これは,位置に依存した応答関数となるが,再構成手法の確立している2次元のものを1次元に変換することで求めている.次に,このインパルス応答を用いて,投影の全測定時間を一定に拘束した上で,再構成誤差を抑制する投影ノイズの分布を算出した.最適化の評価基準として,次の3種を検討した.(イ)再構成誤差の分布を一様にする方法,(ロ)誤差の自乗和を最小にする方法,(ハ)誤差の最大値を最小にする方法.この結果,(ロ)や(ハ)から得られた投影ノイズ分布を実現してやれば,対称軸付近での再構成誤差を大きく抑制できることを示している.更に,提案した方法を光ファイバのプリフォームロッドに適用し,その有効性を確認している.