韓国語音声の規則合成のための音韻変動の規則化

李 亮  小林 隆夫  古市 千枝子  今井 聖  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J71-D   No.3   pp.523-530
発行日: 1988/03/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: 音声処理
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あらまし: 
韓国語では,表音文字であるハングルの一つの字母が音素に対応し,字母の1または2個からなる文字素(初声,中声,終声)で形成された一つのハングル文字が一つの音節に対応する.その音節構造は一般的にV,CV,VC,CVCのいずれかをとる.このような韓国語において,発声の環境により文字に対応する音節の音素が置き換わる「音韻の変動」や,音素と音声とが1対多の対応関係をもつ「変異音」の現象が起こる.従って,任意の韓国語の文章に対応する音声を合成するためには,まず,文字の表記から音の表記への変換が必要である.本論文では,特に音韻の変動の規則化において,不規則的な要素が多い韓国語の終声重子音に対して検討を行い,終声文字素と音素との対応関係を明らかにする.そして,系統的な規則化のために,それぞれの音素に対し,少数の例外を持つ終声文字素分類を行っている.また,各々の変動の場合を調べ,不規則的な要素を明らかにし,系統的な規則を求める.これらの規則に基づいて,任意の文章から音の表記へ変換するためのアルゴリズムを提案している.