空間縮小法による不確実な記憶情報からの連想形記憶の構成

村上 研二  山條 恭宏  相原 恒博  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J71-D   No.1   pp.151-157
発行日: 1988/01/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: バイオサイバネチックス
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あらまし: 
連想形記憶の構成手法について種々の検討が行われている.本論文では,不確実な記憶情報しか与えられない場合でも,真の記憶情報が与えられたのとほぼ同様の連想能力をもつ連想形記憶を構成する手法を提案する.この不確実な記憶情報(学習パターン)からの連想形記憶の構成という問題は,連想形記憶の学習機能とも密接に関係する重要な問題である.提案の手法は,学習パターンの張る空間を特異値分解し,その中で記憶パターンの張る空間のみを保存しようというもので,記憶パターンの張る空間の選別には特異値の大きさの違いを利用している.実際に連想形記憶を構成する際には,雑音に乱された不確実な記憶情報しか与えられない場合も多く,このような雑音の妨害下での連想形記憶の構成方法を考察しておくことは実用上極めて重要である.なお,提案の手法では,各学習パターンがどの記憶パターンに対するものであるかの情報(教師)は不要であり,一種の教師なしの学習になっているが,本論文では,教師つきの場合の連想形記憶の構成法も考察し,連想形記憶における教師の役割についても議論する.