視覚系のモデル化と画像観測状態の推定

松井 利一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J71-D   No.12   pp.2669-2676
発行日: 1988/12/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: バイオサイバネチックス
キーワード: 


本文: PDF(649.8KB)>>
論文を購入




あらまし: 
視覚系は提示画像によりその特性を変化させることが知られている.本論文では,飯島の図形観測理論を応用して,この視覚系の変動特性の予測が可能な視覚モデルの提案を行った.本視覚モデルは,提示画像に含まれる空間周波数に依存して視覚系が観測状態(ボケと視野)を一定の関係式に従って変化させる(拘束条件)という仮定に基づき,この拘束条件のもとで本視覚モデルにおいて定義した評価関数を極大化する基準により最適な観測状態が推定できる構成になっている.本視覚モデルに正弦波パターンを提示することにより,次のことを導出した.視覚の正弦波空間周波数特性は観測状態に対応する多くの狭帯域フィルタ群から構成される.このフィルタ群の包絡線はコントラスト感度を表す.更に,方形波をこの視覚モデルに観測させたところ,実測結果を良く説明する空間周波数特性が得られ,本視覚モデルの有効性が示せた.