通信網サービス選択行動モデルとその構成実験

山本 尚生  井上 明也  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J71-B   No.7   pp.809-819
発行日: 1988/07/25
Online ISSN: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
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あらまし: 
通信事業の自由化,サービスの多品種多機能化に伴って,通信網の利用形態の変化,多様化が急速に進み,ユーザの通信行動に関する予知技術を用いた通信網管理の必要性が高まりつつある.本論文では,交通機関の需要推定手法として都市工学の分野で検討されている非集計行動モデルを用いた,通信網サービス選択行動のモデル化手法を提案し,通信網管理への適用可能性を示す.まず,モデルに取り込む意思決定要因を分類し,一般的なモデル構成手順を示す.併せて,意思決定要因が定性的・感覚的な場合に,これを1対比較に基づく基数尺度化手法(AHP)を用いて数量化し,モデルの要因として取り込む手法を提案する.次に,日常生活に必要な28種類の情報を提供する通信網サービスを想定した具体的なモデルの構成実験を行う.実際にユーザのサービス利用意向を調査したデータに基づく検証を行い,サービス選択行動の予測特性,事例の蓄積に基づく学習効果,および,サービス機能評価能力など,優れた特性の得られることを示す.更に,得られた特性に基づいて,通信網管理・運用への本モデル化手法の応用形態について考察する.