金属管路内誘導遮へいケーブルの遮へい効果

山根 宏  元満 民生  金森 久哲  井手口 健  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J71-B   No.2   pp.196-203
発行日: 1988/02/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 通信線路,ケーブル
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あらまし: 
送電線の地絡事故発生時等に通信ケーブル端末部の心線-大地間に発生する電磁誘導電圧を制限電圧(430Vr.m.s.)以下に軽減するために,誘導遮へいケーブルやアレスタを用いた対策が実施されている.しかしながら,金属管路内に誘導遮へいケーブルを布設する方法については検討が不十分であり,まだその遮へい効果について不明な点が多い.本論文では,地下に埋設され,大地との間で分布接地された金属管路内に布設した誘導遮へいケーブルの遮へい効果を,金属管路に流れる電流分布を考慮した短尺モデルを用いて室内実験で明らかにする測定法を提案する.そして,この測定法を用いて金属管路内誘導遮へいケーブルの遮へい特性を実験的に検討した.その結果,誘導縦電圧に対して遮へい係数が最小値をもつこと,金属管路の分布接地抵抗が103Ω・m以下になると著しく遮へい効果がよくなること,線路長に比例して遮へい効果がよくなることが明らかになった.更に,この対策法が誘導遮へいケーブル単独の場合に比較して大きな遮へい効果が得られ,高誘導電界地域の遮へい対策として有効であることを明らかにした.